黒曜の間より。言葉と映像がひとつに溶ける、没入の一篇。
小春日和の木漏れ日の下、ずっと待っていた一日が訪れる。金色に染まる銀杏の大樹を仰ぐ一篇。
ピンチの時こそ、肩を並べて駆け上がる。紅白の折り鶴が山の端から空へ舞い上がる——友と過ごす一刻の煌めきを描いた一篇。
一粒一粒の積み重ねが、いつしか倉を満たし、やがて玉座となる。穂波に囲まれた玉座に、冠だけが静かに置かれた一篇。
角を曲がれば、金色の狸。化かし合う者同士、向き合えば——おんなじだよ。森の奥から届く一篇。
着物を脱ぐように、内側のすべてが外へ零れる。古い記憶を呼び覚ます、見世物小屋の一篇。
一年中咲く桜の下で交わした、ひとつの出逢いの記憶。黒曜の間が贈る映像詩。